DIコンテナが生成されたあとに何らかの処理を実行する方法

DIコンテナの定義がすべて読み込まれ使用する準備が整ってから、リクエストの処理が始まるまでの間に、特定のメソッドを呼び出したかったり、手動でDIコンテナの設定をしたい場合ってあると思います。
そんなときはバンドルクラスにboot()メソッドを実装すると大体解決します。

たとえば、EntityRepositoryに何かオブジェクトをDIしたいとします。ですがEntityRepositoryはEntityManagerから取得するようになっており、DIコンテナからだと設定できなくなっています。
そこで次のようにboot()メソッド内部で直接設定しておけば、それ以降オブジェクトがセットされた状態で使えます。

<?php

namespace Acme\DemoBundle;

use Symfony\Component\HttpKernel\Bundle\Bundle;

class AcmeDemoBundle extends Bundle
{
    public function boot()
    {
        $userRepository = $this->container->get('doctrine')->getRepository('AcmeDemoBundle:User');
        
        $userRepository->setFooService($this->container->get('acme_demo.foo_service'));
    }
}

上記のように、設定ファイルベースではどうやっていいかわからない場合や、処理が始まる場合に共通で呼び出しておきたい処理などがある場合など、boot()メソッドを知っておくと操作の幅が広がるので、知っておくとよいと思います。